日本で中央競馬を主催している団体は、2016年度から海外レースの勝馬投票券の販売を始める予定になっています。対象となるレースは開催国においてグレードの高いレースのうちの一部と限られており、オッズも日本の主催者が独自につけることになっています。
ただし、これはすでにブックメーカーに会員登録をしている人にとっては、あまり魅力が感じられない内容といえます。なぜかというと、ブックメーカーで賭けの対象となっている海外のレースの数は、日本で投票できるようになるレースの数より段違いに多いからです。
しかも、ブックメーカーのサイトではライブストリーミングが実施されており、オッズの画面と競馬のレースの両方をみながら投票を行うことができます。
また、日本での競馬は政策を実施するための財源の確保が開催理由の一つとなっており、賭けに対する還元率がブックメーカーにおける還元率より低く設定されているというのも、理由として挙げられます。
ブックメーカーでの競馬のレースの予想では日本の勝馬投票と同様に、1着になる馬を当てる「単勝式」と呼ばれる方法や、1着と2着に入る2頭の馬、あるいは1~3着に入る3頭の馬を予想する「連勝複式」と呼ばれる方法が用いられることが多いです。
しかし、ブックメーカーは日本の勝馬投票の種類には無い、少々変わった賭け方ができるのも魅力の一つとなっています。 例えば、ある大手のブックメーカーサイトでは、接戦が予想される2頭の出走馬のうち、どちらが着順が上になるかが予想できたり、特定の馬を除いた状態で最上位になるのはどの馬になるかを予想できたりします。
また、単勝式で賭ける際には、選んだ馬が2着もしくは3着に入った場合に賭け金が払い戻されるように保険をかけることもできます。保険をかけると的中時の払戻金は少し減額されてしまいますが、予想がはずれてしまったときのリスクを少なくしながら賭けを楽しむことができるので便利です。
賭けの対象として競馬を取り扱っているブックメーカーでは現在、ライブストリーミングの機能が普及しており、インターネット上からレースを観戦することができます。
ライブストリーミングで流されている映像は、競馬を開催している国の放送局によって制作されているもので、ブックメーカーの運営会社で放映料を支払った上で提供されています。
ライブストリーミングの映像はオッズの表示画面と同じ画面に表示されており、賭けの参加者はレースの状況を見ながら投票をすることができます。
日本の競馬では締め切りの時点でオッズが固定され、勝馬投票券を買った後は結果を待つのみとなりますが、ブックメーカーではレースが始まった後もオッズが変動しており、好きなタイミングで賭けることができます。
そして、的中した場合の払戻金は賭けた瞬間に表示されている倍率に基づいて決まります。つまり、賭けるタイミングによって多くの払い戻しを受けられるかどうかが決まるので、ライブストリーミングの映像とオッズが同一画面上で見られることは、ブックメーカーのシステムにおいて非常に重要となっています。